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2008年12月24日(水) 19時50分

小沢代表、渡辺元行革相の造反に「信念に従った結論」産経新聞

 【渡辺喜美元行革相の造反について】

 −−自民党の渡辺元行革相が解散要求決議案に賛成したことに対する考えは

 「あのー、何万、何十万の国民の皆さんから選ばれた国会議員ですから、自分の信念に基づいて政治行動は決めていて当然のことだと思います。まあ、彼は、国民の主権者の意思を問うべきだ、選挙を早くやるべきだと、そういう考え方に立ってのことだと思います。直接、本人とお話したわけでありませんけれども、従って、今まで党内でどういう行動をしてきたのか、これからどういう行動をするのか、それは分かりませんけれど、自分の信念に従った結論だったんだろうと思います」

 −−選挙区調整などをして、自民党議員が離党しやすい環境をつくる考えはあるか

 「自民党からの離党を督促するというか、推進というか、背中を押すというか、そういうためのこちらの公認候補の、あるいは候補予定者の調整をすることはいたしません」

 −−小沢代表は以前、自民党から離党者が出た場合、現在の自公政権に対抗する勢力で、今の民主党の政策に同調する場合には誰とでも協力する考えを示した。今日の渡辺元行革相の行動を踏まえた上で、現在でもその考えに変わりはないか

 「そう簡単にちょこちょこ考えは変わりません」

 −−自民党の離党を促すために候補者調整しないと言ったが、渡辺元行革相の栃木3区は民主党は空白区で候補者はいない。選挙区調整ということではなく、栃木3区の対応について考えがあれば

 「まだ、離党してないでしょ。自民党のままで調整とかなんとかっていうことは、もうそんなことはあり得ない。これが現実にもし、彼が離党して、新しい道を歩むということになったら、もし、話する機会があれば話すということで、自民党にいる人と、(自民党にいる)間に話す気は全くありません」

 【消費税について】

 −−消費税について。政府は経済状況の好転を前提に、3年後の平成23年度から消費税率を引き上げる中期プログラムを閣議決定した。一方、民主党は引き上げが必要ならば衆院選を行って国民の審判を仰げとの方針だが、小沢代表は税率引き上げの時期についてどう考えているか

 「消費税が、財源と、足りないということでとらえているんだと思うが、今の予算編成の仕組みや省庁、およびそれに準ずる機関の存在をすべて今までと同様に存在するものとして、それで財源が足りないという議論は、いつも言ってる通り、私たちの主張とはまったく相容れません」

 「われわれは、今の予算編成の仕組みも変えますし、その前提となっている省庁、あるいはそれにぶら下がっている法人、団体など、補助金、すべてそういうものを徹底的に整理合理化して、新しい財源もそこから生まれてくると。また、地方分権を徹底することでも行政経費を節約できる。予算も節約できる。そういうことを徹底してやることによって、われわれの主張は当面、実行することができる。消費税を今、もしくは近いうちに上げる考え方はとっておりません」

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