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2008年12月24日(水) 19時35分

小沢代表、衆院解散先送りに「国民が受け入れない」産経新聞

 民主党の小沢一郎代表は24日午後、党本部で記者会見し、麻生太郎首相が衆院解散・総選挙を先送りしていることについて「自民党政権を維持させようとする考えは、国民から受け入れられない」と批判した。

会見詳報は以下の通り。

 【衆院の解散要求決議案について】

 −−解散要求決議案は否決された。首相は予算成立まで解散しないと述べているが、この姿勢についてどう考えるか

 「それも、もう何度も何度も言ったとおり。自民党、首相はそう思っていると思いますけどね。とにかく、今もなお毎日毎日、失業者がどんどん増え、倒産が毎日毎日起きている。そういう状況の中でね、国民の皆さんの声はね、非常に強い不信と怒りになってくると思います。今でもそうですけどね。ですからまあまあ、首相、自民党の政権を維持せんがための、そういった考え方は多分、国民の皆さんから受け入れられなくなってしまうんじゃないかと思います」

 −−解散要求決議案は否決されたが、自民党から造反が出た。政治的効果や影響をどう考えるか。特に、通常国会で焦点となる定額給付金をめぐる論争に与える影響は

 「僕はもう自民党出てから15年になるからね。自民党のことは分かりません。それはもう諸君の方がよっぽどよく分かっていると思うんで。自民党内のことについては論評する情報も根拠も持っておりません」

 −−今国会を締めくくるに当たって、改めて解散要求決議案についてどう意義付けをするのか。また来年の通常国会で、政府が平成20年度第2次補正予算案から定額給付金を分離しなければ代表質問はしないとの意見が国対の中で出ているようだが、通常国会でどのように麻生政権を追い込んでいくのか。解散戦略をどう描いているのか

 「うーん、なんだっけ最初は。何だかごちゃごちゃ言って分からない。(記者が説明)ああ、ですからそれも言った通り、もう何もしないんなら早く国民の審判を仰げというのが国民の声でしょう。選挙より経済だ、景気だっつっても日本中、ポスターをベタベタベタベタ貼り出して、本人も何度も言って、しかし3カ月間何も出てこなくて来年でいいんだ、と。こういういい加減な、無責任な国民生活を無視したやり方がまかり通るっちゅうことは、多分、国民は憤りを感じている」

 「しかし、権限としては内閣の権限ですから、私どもとしてはその国民の皆さんの気持ちを代弁して、早く解散をすべきだということで、決議案を出したということだ。まあ、予算編成しちゃうとね、一番さし支えないのは1月中なんですよ、本当は。だからよく1月の選挙、2月の選挙ちゅうのは行われるんですよ。予算編成のね、数字合わせやら印刷やら何やかんやらで、役所仕事だから遅いせいもあるけれども、結構、3週間ぐらいかかるんですよ。その間に選挙やっちゃえばもう本当に一番迷惑かからずに済むんですよ」

 「だから雇用の問題については、これはまた年末にとにかく急ぐことなんだから、この国会で雇用に関してだけはかなりの合意点が見いだし得る可能性があったわけだから、早くその分だけやっちぇばよかったのに。ほんで1月に選挙すれば誰も迷惑かからないで済んだ。そういうことをメディアの方もよく勉強して主張してください」

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