【台北23日共同】中国と台湾の交流窓口機関のトップ会談で中国から贈られることが決まっていたパンダのつがいが二十三日、四川省成都から専用チャーター機で台北に到着した。二頭は中国語で「一家だんらん」「家族の再会」という意味の「団円」にちなんで名付けられた。中台双方には贈呈を通じ、
二頭は雄の「団団」と雌の「円円」。中国と台湾のメディアはそれぞれ、四川省雅安市にあるパンダ繁殖育成研究基地での引き渡し式や台北到着の様子などを生中継。台湾メディアはチャーター機が到着した際「歴史的瞬間」と報じた。
台湾当局もパンダを乗せた車両を空港から動物園まで信号なしで通行させるなど、「国家元首級の待遇」(地元紙)で迎えた。
二頭は一カ月間の検疫期間を経て、台北市立動物園で来年一月末の春節(旧正月)休暇から一般公開される。
パンダの寄贈は二〇〇五年、野党だった国民党の連戦主席(当時)が訪中、約六十年ぶりの国共トップ会談を果たした際に中国が提案。名前を公募するなど融和ムードを盛り上げたが、対中強硬路線の