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2008年12月24日(水) 13時13分

<麻生首相>記者会見全文(4)毎日新聞

 記者 通常国会への姿勢についておうかがいしたい。

 首相 何について?

 記者 通常国会に臨む姿勢について。

 首相 ああ、姿勢。

 記者 定額給付金について民主党は法案から分離するように求めていて、そうでないと代表質問に応じない姿勢も示している。民主党との話し合いに応じる姿勢はあるのか。応じない場合は国会の紛糾も予想されるが、どこまで強気の運営をしていく考えか。本当に立ち行かなくなった場合、衆院解散に打って出るような覚悟まであるのかどうか。

 首相 定額給付金の分離ですか。今その考えはありません。我々はベストの案だと思って作り上げていますし、それだけはずしてというような、話し合いとかいうようなものをするつもりはありません。もめる、国会がどうなるかはちょっと、これはその場にならないと何とも申し上げようがありませんので、これは国会対策委員会、議院運営委員会などの現場の話になると存じます。

 またそれによって、これは国民生活にとって極めて重大な問題であって、減税を含めます多く法案は、対決のまんまでいくというのはちょっと私の想像を超えているんですが、いずれにしても、こういったものは我々がベストと思って作り上げていますし、また、今回の生活防衛という観点からいきましたら、世界に先駆けて大きな不況の波から脱出するという目的のためには、1日も早く成立させることこそが最大の景気対策になると私は確信しています。

 記者 100年に一度の経済危機ということで大胆な財政出動を強調しているが、2200億円の社会保障の抑制枠など異例の経緯をたどっている。本来ならば、財政再建路線をいったいどうなされるつもりか説明したうえででするのが一つの手ではないかと。2011年度のプライマリーバランスを黒字化するという目標は事実上不可能だと思うが。

 首相 景気対策というのは最初に申し上げたように「短期は大胆、中期は責任」ということを申し上げていますので、今回の予算というのに関しては短期、とにかく来年の話ですから、そういった意味では、国民生活と日本経済を守るための大胆な予算ということになります。あわせて中期的なことと言うのであれば、今申し上げたように2011年というものを考えながら税制の抜本改革を実施するといういわゆる責任というものをきちんとしているんだと思います。

 そういった意味で、質問の言われる意味はわかるが、我々としてはきちんとした、この異常な事態には異例な対応をもってあたる。それ以外に今の景気から脱出するのは極めて難しいと私はそう思っていますので、ぜひ、この点については我々としては、とにかく来年の景気というのは世界中急激に落ち込む、我々の過去のデータを見ましても、景気の落ち方の角度が戦後60年間、一番激しく落ちていくような予想というものを各調査機関、研究機関などなど出されているのでご存じの通りだ。従って、それに対する対応も我々は思い切ったことをやらねばならん。そう思って今回の予算編成もさせていただいた。

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