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2008年12月24日(水) 02時31分

<危険運転致死罪>横浜の信号無視の容疑者 悪質性重視毎日新聞

 横浜市で今月、赤信号無視による死亡事故があり、自動車運転過失致死容疑で現行犯逮捕された運転者の男について、横浜地検は24日にも、より刑が重い危険運転致死罪で起訴する方針を固めた。男は「赤信号と分かっていたが、車は来ないと思い無視した。過去にも何度か無視した」と供述しており、地検は悪質性が高いと判断したとみられる。

 神奈川県警青葉署の調べでは、男は東京都町田市鶴間、会社員、新谷伸明容疑者(20)。4日午前3時25分ごろ、民間のごみ収集車を運転中、横浜市青葉区美しが丘5の県道交差点で赤信号を無視。時速約65〜70キロで直進し、左から来た原付きバイクの新聞配達員、伊東史浩さん(33)をはねて死なせた疑い。県道は片側3車線で制限速度は時速50キロ。新谷容疑者は信号待ちの車がない歩道側の車線を直進したという。

 最高裁は10月、「赤信号をはっきり認識していなくても、信号に従う意思がなければ危険運転致死罪に該当する」との初判断を示しており、信号を守らずに事故を起こした運転者に対する厳罰化が進んでいる。【高橋直純】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081224-00000009-mai-soci