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2008年12月24日(水) 00時00分

伝統の味 益田で柚餅子作り中国新聞

 冬の風物詩、柚餅子(ゆべし)作りが益田市で始まった。作り方は全国でさまざまだが、市内では特産のユズの実をくりぬいてみそを詰め、乾燥させるのが一般的。保存食のほか酒のつまみなど土産物としても好評だ。

 匹見町道川の主婦牛尾ミツコさん(80)方の台所には中身を取り出したユズが並び、甘酸っぱい香りが広がる。みそとたっぷりの砂糖、はちみつやごまなどを混ぜ合わせて詰めていく。軒先につるして4、5カ月間、乾燥させ、ユズの黄色の皮が真っ黒になり硬くなれば完成だ。

 同市の山間部ではユズの生産が盛んで、かつては保存食として自家用に柚餅子を作る人が多かった。過疎・高齢化や手間がかかることから、伝統的な家庭の風景は姿を消しつつある。

【写真説明】ユズにみそを詰めて柚餅子を作る牛尾さん

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812240049.html