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2008年12月24日(水) 23時30分

初招集の3人“本採用”勝ち取れるか サッカー日本代表 産経新聞

 代表23人中、15人は国際Aマッチ経験が10試合未満。6人はデビューすらしていない。これがJリーグであれば、最強メンバーで試合に臨むことを義務づける「ベストメンバー規定」に引っかかってもおかしくない陣容だ。

 それもやむを得ないだろう。岡田監督も「スケジュール的に難しい選考になった」と認める。長いシーズンと最終予選の激闘を考えれば、このタイミングで一定期間の休養を確保させる勇気も必要といえる。

 裏を返せば、初代表となった選手にはチャンスとなる。岡田監督は「われわれのコンセプトのもとで、攻守にわたりアグレッシブにハードワークする選手を選出した」とコメントした。ボランチながら攻撃力も備える谷口はまさにそのタイプ。石櫃は果敢なオーバーラップと精度の高いクロス、乾は切れ味鋭いドリブルと、それぞれ武器も持っている。

 昨年12月の就任以来、岡田監督が手元に呼んだ選手はこれで70人に達した。「日の丸の重み」が薄れてきている感はあるが、初招集後、そのまま代表に定着した選手は多くない。つまり、勝負は「選ばれてから」だ。

 彼らには年明け早々、厳しい生存競争が待っている。10日からの合宿とイエメン戦で、何人が“本採用”を勝ち取れるか。多ければ多いほど、来年に正念場を迎えるW杯アジア最終予選へ向けて、チームの幹は太くなる。(森本利優)

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