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2008年12月24日(水) 21時31分

<自動車>11月国内生産、8社とも前年比減 日産35%減毎日新聞

 国内自動車メーカー8社は24日、11月の生産、販売、輸出実績を発表した。国内生産は、前年同月比27.2%減の28万8138台に落ち込んだトヨタ自動車のほか、日産自動車が同35.6%減の7万9649台、三菱自動車が同26.6%減の5万5858台になるなど全社が前年実績を下回った。トヨタは記録が残る78年以来、日産は67年以来、最大の減少率だった。ホンダは同3.9%減だった。

 景気悪化による販売減が自動車メーカーを直撃した。トヨタは北米や欧州、アジア向け輸出がそろって10%以上、減少したことが響いた。日産の国内生産は11月としては67年以来の低水準で、北米向け輸出は同50.3%減となった。国内販売も同22.8%減の4万1584台で、11月としては66年以来の低さ。

 三菱自の国内生産の減少率は、リコール隠し問題で販売不振に陥っていた04年8月以来の水準。このほか、国内生産は、マツダが同19.8%減で16カ月ぶりの前年割れ。スズキは同7.3%減、ダイハツ工業は同4.8%減、富士重工業は同3.8%減だった。

 海外生産も、日産が記録の残る85年以降で最大の減少率の同32.5%減。ダイハツ除く7社で前年割れした。

 国内と海外を合わせた世界生産も、全社が前年割れ。トヨタは同26.6%減の58万9505台で、記録を取り始めた87年以来、最大の減少率。日産は同33.7%減の22万2212台、ホンダも同9.9%減の32万6176台だった。【宮島寛】

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