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2008年12月24日(水) 21時46分

1歳娘の点滴に腐敗水 殺人未遂容疑で母逮捕中国新聞

 京都府警捜査一課と川端署は二十四日、京都大病院に入院中の一歳十カ月の娘の点滴に、腐敗した水を混ぜて殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で岐阜県関市の無職の女(35)を逮捕した。「病気になれば看病できる。死亡させるためにやったのではない」などと供述しているという。

 調べに、逮捕容疑となった混入以前にも点滴に腐敗水を混ぜたことを女がほのめかしていることも判明。府警は以前から混入を繰り返していた疑いがあるとみている。

 府警によると、京大病院は投薬などで子どもをわざと病人に仕立て上げる特異なタイプの児童虐待の可能性があると指摘しており、動機や経緯を慎重に調べている。

 府警は女の自宅などを捜索し、複数の注射器を押収した。

 調べでは、女は二十二日から二十三日にかけて、京都市左京区の京大病院の集中治療室(ICU)で、入院治療中の五女の点滴回路の管に、腐敗した水を注射器で注入した疑い。五女は敗血症で死亡する恐れがあったが、治療を受けて快方に向かっているという。

 さらに女は、岐阜県内の病院から京大病院に五女が転院した十二月初旬以降、二十三日までについて腐敗水混入をほのめかしているという。混入は転院前から続いていた可能性もある。

 五女は転院当時敗血症で体調が悪化しており、血液検査で本来は血中に存在しないはずの菌が検出された。

 虐待を疑った病院が府警に相談。治療室の様子をビデオ録画し、女がポケットから何かを取り出す様子や点滴の管を隠す様子を確認、注射器を見つけた。水はスポーツドリンクを混ぜて放置し腐らせていたという。注射器一本も所持していた。

 京大病院も二十四日記者会見し、二十三日までに四回、女の不審行動を確認したとした。

 女の次女、三女、四女は、いずれも四歳になるまでに病死したという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812240293.html