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2008年12月24日(水) 21時46分

ミュージシャンが作品化に意欲 千葉の刺殺少年の遺作中国新聞

 千葉市で二〇〇七年、少年に刺殺された高校三年鈴木健太すずき・けんたさん=当時(17)=が犯罪撲滅を願って作った遺作のラップソングを、健太さんがあこがれていたヒップホップグループ「キングギドラ」のリーダー、Kダブ シャインこと各務貢太かがみ・こうたさんが作品化する考えを持っていることが二十四日、分かった。

 各務さんは共同通信の取材に「協力してくれる人を見つけ、良い形で表に出せるようにしたい」と意欲を示し、健太さんの家族も「多くの人に聴いてほしい。ぜひお願いしたい」と歓迎している。

 健太さんの歌を聴いた各務さんは「粗削りだが、プロになれる才能と感受性がある。生きていればもっと上達しただろうし、いろいろなメッセージを発信できたと思う」と残念がり、「未来への不安から『自分も立ち上がろう』と作詞したのだろう。ヒップホップは本来、こういう少年たちの受け皿としてあるべきだ。暴力でものごとを解決するなと伝えたい」と語った。

 各務さんは〇二年に、他のミュージシャンとともに児童虐待防止をテーマにしたチャリティーCDを制作するなど、社会派で知られている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812240303.html