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2008年12月24日(水) 22時04分

「大量解雇の即時中止を」派遣労働者らが共同アピール読売新聞

 三菱ふそうトラック・バスや日産ディーゼル工業、大分キヤノンなどから契約打ち切りを通告された派遣労働者や期間従業員8人が24日、厚生労働省内で共同記者会見を開き、契約打ち切りを強行する大企業に対して、「大量解雇の即時中止や雇用と住まいの保障を求め社会的責任を追及する」などとした共同アピールを発表した。

 契約打ち切りが相次ぐ中、労働者派遣制度の欠陥や企業の責任といった問題点を共に訴えようと、所属する労働組合の壁を越えて集まった。

 アピールでは「労働者を簡単に大量解雇する暴挙を法律の名のもとで正当化するのに役立っただけ」と労働者派遣法を批判。さらに、仕事を失う派遣労働者らに「泣き寝入りせず、少し勇気を出して立ち上がろう」と呼びかけた。

 18日付で派遣先の日産ディーゼル工業上尾工場をやめさせられた清水昭太さん(25)は、何度もハローワークに足を運んだが、求人が少なく仕事が見つからないという。「こんな事態になっているのに、会社は全く責任をとらない。引き続き解雇撤回を訴えていきたい」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081224-00000059-yom-soci