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2008年12月23日(火) 10時03分

王さん兄鉄城さん通夜に長嶋氏ら600人日刊スポーツ

 20日に呼吸不全のため亡くなった、ソフトバンク王貞治最高顧問(68)の兄鉄城(てつじょう)さん(享年78)の通夜が22日午後、冷たい雨が降るなか、東京・新宿区の「太宗寺」で営まれた。長嶋茂雄終身巨人名誉監督(72)、ヤンキース松井秀喜外野手(34)ら約600人が弔問に訪れた。王顧問は午後4時すぎ、鉄城さんの自宅からひつぎとともに会場に入った。通夜を終えると、王顧問は故人との思い出を感慨深げに話した。
 王顧問 10歳違うし、僕が野球選手になるまではおじさん、おやじに近い感じでした。高校3年くらいになってから強い味方だった。兄がいなければ早実に入っていないし、巨人にも入っていなかった。
 鉄城さん無くして「世界の王」は存在しなかった。プロ入りの際、巨人入りの意思を尊重してくれたのが鉄城さんだった。現役を辞めるときには故恭子夫人と鉄城さんには相談したという。「選手を辞めるときは『もう1年やったらどうだ』と反対されたんですが、今回は体調のこともあって『そうだな』と言ってもらった」。今季限りでの監督勇退を報告したときを、そう振り返った。
 ユニホームと決別し、来年には鉄城さんと温泉巡りをすることを楽しみにしていたという。「ゆっくり休んでもらって、兄貴にはかないませんが、王家の家訓をしっかり守りながら生きていこうと思います」。戒名は慈光院穏譽鐵心居士(じこういんおんよてっしんこじ)。23日午前11時から同所で告別式が行われる。【中村泰三】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000035-nks-base