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2008年12月23日(火) 09時38分

「ウルトラマン」実相寺監督の遺品1237点、川崎市に寄贈読売新聞

 人気テレビ番組「ウルトラマン」シリーズの演出などで知られる映画監督で演出家、実相寺(じっそうじ)昭雄さん(1937〜2006)の遺品計1237点が22日、自宅兼書斎があった川崎市に寄贈された。

 来年末には、さらに数千点の資料も寄贈される予定で、同市は遺品や資料を整理し、中原区の市民ミュージアムで展示する。

 寄贈を申し出た妻で女優の実相寺(原)知佐子さん(72)は「膨大な資料をどうしようかと思っていた。散逸しなくて済むのは幸せ」と話している。

 寄贈された遺品には、写真フィルムやビデオ、シナリオ台本のほか、実相寺さん直筆の怪獣水彩画や、構想のスケッチ付き雑記帳、日記や愛用カメラ、眼鏡も。また、ウルトラ怪獣のデザイナー、成田亨さんが描いた貴重な怪獣ジャミラの原画(縦約73センチ、横約52センチ)もある。

 実相寺さんは早稲田大卒。1959年に東京放送(TBS)に入社し、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」などを演出。退社後の88年に映画「帝都物語」を監督して日本初のハイビジョンを導入、オペラも演出するなど多才ぶりを発揮。2006年11月29日に胃がんのため69歳で死去した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000004-yom-ent