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2008年12月23日(火) 05時10分

天皇陛下、ハゼの論文発表=地域的違いを研究時事通信

 ハゼの分類研究を続けてきた天皇陛下が、太平洋側と日本海側に生息する同種のハゼの遺伝的、形態的な違いを共同研究された論文が、31日発行のオランダの国際遺伝学雑誌「GENE(ジーン)」に掲載される。
 陛下は2000年、秋篠宮さまや日本人研究者とともにDNAの塩基配列からハゼ類全体を系統分類し、進化過程を推定するなどした論文を同誌に発表。引き続き共同研究に取り組んでいた。
 宮内庁によると、対象となったハゼは「キヌバリ」と「チャガラ」の2種類。DNAを調べた結果、まずチャガラが太平洋側と日本海側に分かれ、日本海側のチャガラから分かれたキヌバリが、さらに太平洋側と日本海側に分かれたことが分かった。
 さらに、それぞれ太平洋側と日本海側の個体の間で、従来知られていなかった形態の違いがあることも分かったという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000015-jij-soci