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2008年12月23日(火) 05時07分

「体調良くなっている」=誕生日迎え、文書で感想−天皇陛下、75歳に時事通信

 天皇陛下は23日、75歳の誕生日を迎えられた。健康問題で記者会見は見送られたが、文書で感想を発表し、「最近は、体調もひところに比べて、良くなってきているように感じています」と記した。
 陛下は「私や家族の健康のことで、国民に心配をかけていることを心苦しく思います」とした上で、「医師の注意を守り、これからも国と国民のため、また、より良き皇室の姿を求めて務めていきたい」との決意を示した。
 皇太子ご夫妻については、「皇太子妃が病気の今、家族が皆で、支えていくのは当然のこと」と強調。「将来重い立場に立つ皇太子、皇太子妃の健康を願いつつ、二人の力になっていきたい」とエールを送った。
 また、仮設住宅で冬を迎えた岩手・宮城内陸地震の被災者を気遣う一方、北京五輪やパラリンピック、日本人4人のノーベル賞受賞に触れて「多くの人々に明るい気持ちと励ましを与えたことと思います」と振り返った。
 最後に、最近の世界的な経済危機について、「働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます」とした上で、「国民の英知を結集し、互いに絆(きずな)を大切にして助け合うことにより、困難を乗り越えることを切に願っています」と結んだ。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000014-jij-soci