記事登録
2008年12月23日(火) 09時59分

広島市が市営住宅相談会中国新聞

 広島市は22日、マツダや関連企業などで契約を打ち切られた派遣労働者らに提供する市営住宅(7戸)の相談会を始めた。初日は4人が訪れ、住む場所を失った事情を訴えた。23日も開き、多数の場合は抽選で決定する。

 2年半働いたマツダ宇品工場(南区)を26日付で解雇されるという南区の男性(46)は妻(39)、生後11カ月の長女とともに会場を訪れた。順調だった仕事は10月末から激減。11月末に契約打ち切りを通告され、家族3人で暮らす寮は年内退寮を求められている。「幼い子を連れて漫画喫茶で寝泊まりできない。暖かい正月を迎えたい」と入居を申請した。

 相談に訪れた東区の男性(34)が働くマツダの協力企業では11月以降、派遣労働者50人が全員解雇されたという。「先行きが見えない。大勢が困っているのに提供される市営住宅が7戸だけとは」と不安そうだった。

【写真説明】広島市による市営住宅入居の相談会。派遣労働者たちが相談に訪れた

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812230024.html