15年前、岩国市錦町大野にIターンで移り住んだ農業岡本雅彦さん(56)が、初めて町特産の「キクちゃんみそ」造りに挑戦した。地元の農産加工グループが指導。味な交流が広がっている。
地元の農産加工所で錦清流グループの指導を受けた。岡本さんの田んぼで収穫した新米約30キロを使い、原料の米こうじと、蒸してすりつぶした大豆を混ぜ合わせて丸め、たるに仕込むまでの作業をした。スピードと力がいるみそ造り。米に大豆をすり込むように練り混ぜる作業に一番力がいる。岡本さんは来年出来上がるみその味を想像し力を込める。
グループ代表の藤井キクエさん(78)は「若い人たちがみその味を覚えてくれるのは大歓迎」と、みその味の広がりを喜ぶ。みそ造りは来年3月まで続き、7月には濃厚な味と香りが自慢のみそが出来上がる。
【写真説明】錦清流グループのメンバーとみそ造りに励む岡本さん夫妻(手前)