記事登録
2008年12月23日(火) 23時09分

<ボクシング>うなる剛腕 内藤のパワー底知れず毎日新聞

 ◇WBC世界フライ級タイトルマッチ(23日、東京・両国国技館)

【写真特集】内藤対山口の熱闘 壮絶、これがボクシングだ

 ○内藤大助(十一回1分11秒TKO)山口真吾●

 パワーで上回った内藤が山口を圧倒した。序盤から左右フックを好打してポイントを奪った。五回には内藤の右フックが顔面にクリーンヒットし、山口をぐらつかせた。内藤は十一回、左フックで相手の動きを止めると、右フック2発でダウンを奪い、立ち上がったところに連打を浴びせるとレフェリーが試合を止めた。山口は内藤の懐の深さに苦しみ、左右のフックで応戦するなど打ち合いに応じたが、内藤の勢いを止めるまでは至らなかった。

 ◇内藤「36歳まで伸びる」トレーナー太鼓判

 内藤の剛腕がうなりを上げた。十一回、左フックで山口の動きを止めると、右フック2発をたたきつけてダウンを奪取。さらに連打でレフェリーストップを呼び込んだ。

 3月の試合でWBA王者・坂田健史から、敗れはしたものの一度はダウンを奪った山口だが、内藤の敵ではなかった。左手を伸ばしてうまく距離を取り、10センチのリーチ差を生かした中間距離で打ち合う。広いスタンスで頭を下げて放つ独特の右フックは、相手の死角から何度も当たり、相手の出鼻への左フックも有効。終盤は下がる場面が目立ち、試合後は「オレ、才能ないな。セコンドから『判定勝ちでいい』と言われ、迷ってしまった」と反省しきりだったが、持ち味は十分出した。

 7月の前回防衛戦で清水智信(金子)に十回KO勝ちしたものの、九回までは劣勢。野木丈司トレーナーが「休養を命じた日に練習していたことを後で知った」と明かすように、苦戦の一因はオーバーワークだった。不安から練習しすぎたり、戦前の予想で「有利」と言われると慎重になってしまう「心の弱さ」を克服するのが、今回のテーマだったが、見事にクリアした。

 34歳の年齢を感じさせない戦いぶりに、野木トレーナーは「36歳まで伸びる。その強さを38歳まで維持できる」という。「練習でやってることを出せば、もっと早くKOできた」と嘆く内藤だが、それも理想が高いからこそ。潜在能力の底は、まだ見せていない。【来住哲司】

【関連ニュース】
◇写真特集◇王者・内藤KO防衛、亀田興毅がサプライズ祝福 
◇写真特集◇亀田大毅、王者・内藤に反則技連発
◇写真特集◇ボクシング 王者・内藤、またも投げられた
◇写真特集◇興毅、大毅、そして史郎氏・・・亀田家の戦いを振り返る
◇写真特集◇ボクシング:亀田大、KOで復帰飾る ノンタイトル戦

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000064-mai-spo