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2008年12月23日(火) 21時46分

パンダ2頭、台湾に到着…お披露目は旧正月前後読売新聞

 【台北=源一秀】中国から台湾に初めて贈られるパンダ2頭が23日、四川省からチャーター便で空輸され、台北市立動物園に運ばれた。

 中台融和を推進する馬英九政権が5月に発足後、受け入れが一気に進んだ。

 2頭は、オスの「団団(トゥアントゥアン)」とメスの「円円(ユアンユアン)」で、いずれも4歳。台湾到着後は、コンテナに入れられたままトラックで動物園入りした。お披露目は春節(旧正月)にあたる来年1月26日前後を予定。パンダ舎だけで1日約2万5000人の来場を見込んでいる。

 中国は2005年、パンダ贈呈の意向を表明したが、陳水ヘン・前民進党政権は「希少動物の国際取引を規制するワシントン条約に基づかず、贈呈を表明している。『国内取引』を認めるようなもので、統一をもくろむ中国側の思うつぼだ」と主張。中国は今回、手続き上は「輸出」の証明書を発行して処理した。(「ヘン」は、「編」のつくり)

 民進党は22日、「台湾の主権をパンダと引き換えに中国に渡すようなものだ」とする声明を発表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000036-yom-int