2008年12月23日(火) 20時53分
<イラク>賠償免除を延長 安保理採択「09年末まで」(毎日新聞)
【ニューヨーク支局】国連安全保障理事会は22日、イラクがフセイン政権時代に起こした国際的損害の賠償免除を、09年末まで延長する米英両国が提案した決議案を全会一致で採択した。戦後復興のための資金確保を求めたイラク政府の要請を受けた措置だ。
決議はイラクの原油収入などが積み立てられている「イラク開発基金」の賠償請求からの保護を、来年12月31日まで延長した。同基金は国際的な監督を受けイラクの戦後復興や開発の資金を提供している。
イラクのゼバリ外相は「免除がなければ政府の機能や治安の安定が損なわれる」と延長要請の理由を説明。正当な賠償請求には順次応じていくと述べた。
イラクはフセイン時代に、湾岸戦争でのクウェート侵攻などで国際的損害を起こした。
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