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2008年12月23日(火) 19時49分

<輸血ミス>血液型を間違え搬送患者に 大阪・男性死亡毎日新聞

 転落事故で重傷を負い、大阪府立中河内救命救急センター(東大阪市西岩田、塩野茂所長、30床)に搬送された30代の男性患者に対し、同センターが誤った型の血液を輸血していたことが分かった。男性は輸血直後に死亡したが、同センターは「搬送時から重篤な状態で、ミスが死因ではない」としている。

 同センターによると、男性は20日午前9時15分ごろ搬送された。医師がすぐに輸血をしたが、処置後の同日正午過ぎに出血性ショックで死亡した。男性の血液型はO型だが、輸血した約5170ミリリットルのうち約130ミリリットルはA型の血液だったことが死亡後に判明した。

 血液パックには型別に色分けしたラベルが付いているが、管理担当の検査技師が取り違えて看護師に渡し、医師も間違いに気付かなかった。【平野光芳】

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