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2008年12月23日(火) 18時45分

<全日本バレー>トヨタ車体、鮮烈な勝利で自信つかむ初栄冠毎日新聞

 ◇バレーボール・全日本選手権ファイナルラウンド最終日(23日、川崎市とどろきアリーナ)

 初のタイトルをつかんでも、トヨタ車体に派手な喜びや涙はなかった。「うれしいし、すごいと思うけどピンと来ない」とセッターの船崎。感激を忘れさせるほどの、鮮やかすぎる勝利だった。

 第1セット0−1から、主将の都築が強烈なジャンプサーブで相手のレシーブを崩し、元ブラジル代表のレナタが痛打を決める理想的な攻めを連発し、一気に11連続得点。「精いっぱい打とうとしただけ」という無心のプレーで完全に主導権を握り、そのまま最後まで試合を支配した。

 かつて女子の日本代表やNECを指揮した葛和監督が05年から指導。早朝から夕方まで食事や勤務の時間以外はひたすら練習し、夜は体力強化を重ねて、06〜07年シーズンからVプレミアリーグに昇格した。

 だが06年世界選手権代表の高橋以外は目立った実績がない「無名集団」は、強気になりきれない。なかなか接戦をものにできず、今季のリーグ序盤戦も9位と出遅れていた。

 思い切った戦いで脱皮を果たし、予想もしなかった今大会の栄冠。「自分たちもがんばればやれるという自信になる」と葛和監督。つかんだ勢いを年明けに再開するリーグにぶつけて、さらに飛躍を狙う。【石井朗生】

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