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2008年12月23日(火) 18時27分

<伊藤一長氏>前長崎市長の遺品、立命館大学に寄託毎日新聞

 元暴力団幹部に昨年4月に射殺された伊藤一長・前長崎市長(当時61歳)の遺品が、立命館大学(京都市)に寄託されることになった。遺族は当初、長崎市への寄託を希望したが「特定人物の遺品を公共施設に常設展示することは困難」との回答を受けて断念した。

 銃撃された際に着ていた服などで、背広には弾痕二つが残り、ワイシャツは血で染まっている。遺族は「多くの人に見てもらい、暴力のない平和な社会への一助にしたい」として、10〜11月に立命館大国際平和ミュージアムで初めて一般公開された。その後、大学側から遺族に「常設展示も前向きに検討する」との連絡があり、寄託が決まった。

 長女の横尾優子さん(38)は「事件の記憶が残っているうちに多くの方に見ていただきたかった。今後も機会があれば長崎で展示したい」と話した。遺品は来年4月7〜19日に前市長の三回忌に合わせ、平和資料館「ナガサキピースミュージアム」で展示される。【錦織祐一】

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長崎市長銃撃:故・伊藤一長市長の遺品、立命館大に寄託

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