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2008年12月23日(火) 14時51分

途上国の子供からXマスカード=うれしい、元気もらった−NPO支援で協力者に時事通信

 25日はクリスマス。特定非営利活動法人(NPO法人)ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)を通じ、海外の貧困地域に住む子供に募金をした支援者には今年も、海を越えて子供たちからクリスマスカードが届いた。
 この活動は「チャイルド・スポンサーシップ」と呼ばれ、日本では4万人以上が参加。毎月4500円の支援金を海外の子供に送り、教育費や居住地域のインフラ整備に充てる。クリスマス時期限定で特別募金活動も実施している。
 さいたま市の40代主婦、黒沢真理さん宅の居間には3枚の花や鳥が描かれたクリスマスカードが飾られている。インドとベトナム、ラオスに住む6〜12歳の男女3人から届いた。数年前は現地に色鉛筆が無いためか黒一色だった絵は、カラフルな色使いに変わった。「カードが来ると、今年も無事過ごせてよかったと感じる」と話す。
 北九州市小倉南区の老人ホーム「さわやか蛍風館」は、インドに住む6歳の少女を支援。入居者の元植木職人、四元一則さん(77)は手紙に散歩の途中に拾ったモミジを入れた。認知症のグループホームに入っていたが症状が落ち着き、こちらに移った。少女が元気だと思うと、「うれしい」とほほ笑む。このホームを経営する「ウチヤマホールディングス」は全国約30カ所の施設でスポンサーシップ活動に参加している。
 千葉県に住む金融業の女性(29)は、WVJで子供たちの手紙を翻訳している。貿易事務の会社でストレスを感じて体調を壊し、2002年に退職。通院先で同年代の薬剤師が働くのを見て、「社会に戻りたい」と、WVJの活動に参加し、クリスマス募金もした。「会社と違う世界を持つことで自分を保てるし、逆に子供たちに元気をもらっている」と話した。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000046-jij-soci