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2008年12月23日(火) 14時37分

鍾乳洞の地底湖に謎の「ひも」=細菌などの集合体−イタリア時事通信

 イタリア中部マルケ州にある「フラサッシ鍾乳洞」の地底湖で、細長いひも状につながった微生物の集合体が多数発見された。米ペンシルベニア州立大の研究チームが23日までに発表した。細菌と古細菌で構成され、細菌の一部は硫酸塩をエネルギーに変えていると考えられるが、なぜひも状なのかなど謎が多い。深海と同様に生物が生きられる極限環境を探るのに役立つとみられる。
 見つかったのは地下500メートル弱の地底湖の水中で、酸素が乏しい。ひもは長さ1〜2メートル、直径5ミリ程度で、分泌物でぬるぬるしている。一部を採取してDNAを解析したところ、さまざまな細菌や古細菌と判明。古細菌の半分以上は深海底で見つかる仲間だったが、何をエネルギー源にしているかは分かっていない。 

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