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2008年12月22日(月) 09時04分

RIM と Palm の決算発表に見るスマートフォン業界2社の明暗 (前編)japan.internet.com

スマートフォン メーカーの Research In Motion (RIM) と Palm は18日、それぞれ四半期決算と今後の業績見通しを発表した。

ただし、両者を語るとするなら、上記以外の点で財務上の違いは大きい。ホリデーシーズンを含む四半期の業績について、RIM は好調な売上を見込んでおり、同社の共同 CEO (最高経営責任者) Jim Balsillie 氏は、過去最高のホリデーシーズン幕開けを迎えたと語った。ホリデーシーズンは、同社の2009会計年度第4四半期 (12-2月期) にあたる。一方、Palm の売上は芳しくなく、現在直面している市場の厳しさは2009年も続く見通しだ。

RIM は2009会計年度第3四半期 (9-11月期) の決算発表を行ない、売上として27億8000万ドルを計上した。前年同期に比べると66.3%の急増だ。また同四半期中の『BlackBerry』端末の出荷台数は670万台だった。

純利益は3億9630万ドル (1株あたり69セント) で、前年同期の3億7050万ドル (1株あたり65セント) から増加した。

RIM は9-11月期に、サービスの新規契約を260万件増やし、同四半期終了時点で合計の契約件数は前四半期に比べておよそ14%増の2100万件になったという。また同社は、『iPhone』最大の競合機種『BlackBerry Storm』をはじめ、9-11月期中に投入した BlackBerry の各新型機種の売れ行きが予想を超えるものだと述べている。

Balsillie 氏によると、米国で BlackBerry Storm を発売した11月21日は、1日の契約件数が創立以来最も多い日になったという。

RIM は9-11月期に獲得した新規契約の内訳について、約60%が一般消費者だと語った。同社の顧客ベースの中で、非企業ユーザーの契約者は、今や全体の45%を占めている。RIM は18日午後の決算会見で、150か国以上において425社の通信事業者および販売パートナーと協力関係にあると述べた。

2009会計年度第4四半期 (12-2月期) の見通しも明るい内容だ。RIM は12-2月期の業績について、売上を33億ドルないし35億ドル、1株あたりの利益を83セントないし91セントとする見通しを示した。これは、売上が29億7000万ドル、利益が1株あたり83セントとした Reuters Estimates の業績予測を上回る数字だ。

RIM は、12-2月期に獲得する契約数を290万件と見込んでおり、端末販売台数は750万台ないし800万台になるとの見通しを示している。

次は Palm の決算内容だ。

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