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2008年12月22日(月) 00時02分

石見銀山の製錬所跡で見学会中国新聞

 大田市教委が発掘調査を進めている石見銀山遺跡の清水谷製錬所跡(大田市大森町)で21日、見学会があり、出土した礎石などの遺構が公開された。

 歴史ファンら約50人が参加した。製錬所跡には棚田状の9段の石垣が残り、この日は中ほどの段から出土した建物の礎石や石組み水路などを見学。新川隆調査員(44)が「礎石などが古写真の建物の位置と合い、後世に改変されていないと証明できた。明治期の製錬所として全国でもまれな例だ」と説明した。

 製錬所跡から出土した鉱石の銀含有量の分析に使われたとみられる数千個の骨灰皿(こっぱいざら)や石垣下の溝も公開された。

【写真説明】建物の礎石などの遺構が出土した製錬所跡を見学する参加者

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812220052.html