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2008年12月22日(月) 03時04分

ODA削減幅4%に圧縮…新年度予算推進枠から95億円読売新聞

 財務省は21日、2009年度予算案で麻生首相が使い道を決める3330億円の「重要課題推進枠」から政府開発援助(ODA)に約95億円を配分する方針を固めた。

 麻生首相が提唱する外交力強化に役立てる狙いがある。

 09年度予算の財務省原案で、ODA予算は08年度当初予算に比べて5・4%減の6627億円とされた。推進枠から約95億円が加算されると減少幅は約4%減に圧縮される。

 政府は、06年の「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」(骨太の方針)で、ODA予算を11年度まで年2〜4%削減する方針を掲げた。これまで毎年4%ずつ削減しており、09年度も例年通りの削減幅にとどまる見通しとなった。

 09年度予算を巡っては、自民党の保利政調会長と公明党の山口政調会長が21日、党内の復活要望をまとめ中川財務・金融相に申し入れた。麻生首相と中川財務相は22日に会談し、重要課題推進枠と、まだ使い道を決めていない「調整財源」(200億円)の配分先を最終決定する。政府は24日、予算の政府案を閣議決定する予定だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000002-yom-pol