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2008年12月22日(月) 00時27分

NPT「言及避けたい」と日本=73年共同声明の舞台裏−外交文書時事通信

 1973年8月の田中角栄首相(当時)とニクソン米大統領(同)による共同声明をめぐる調整で、日本の核拡散防止条約(NPT)の批准問題には触れないよう日本側が水面下で強く働き掛けていたことが、22日付で公開された外交文書で明らかになった。米側は日本の核開発を警戒していたが、批准反対論が国内で高まることを懸念する日本の主張を受け入れた。ニクソン大統領は首脳会談でも取り上げなかったという。
 NPTは、米ソ英仏中の5大国以外の核兵器保有を禁止した。日本は70年に署名したが、自民党内には核武装の選択肢を失うNPTへの反対論もあり、批准していなかった。 

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