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2008年12月22日(月) 23時49分

<浜岡原発>廃炉は安全性と無関係…中電社長が強調毎日新聞

 浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)で廃炉と新設を同時に進める計画(リプレース計画)を決めた中部電力の三田敏雄社長は22日、静岡市で会見し、解体完了には20年程度かかるとの見通しを明らかにした。「(廃炉にする)1、2号機の耐震工事を実施すれば約3000億円と10年以上かかり、経済性が乏しい」と説明、運転から30年以上経過した安全性の問題と無関係と強調した。同じ敷地に6号機を新設する理由を「既に送電線などのインフラがあり、最適な場所だ」と述べた。

 東海地方で巨大地震が起きる可能性を69年に指摘した茂木清夫・元地震予知連絡会長は「想定震源域のど真ん中で新設とは、まじめに取り組んでいると思えない」と批判した。

【松久英子、山田大輔】

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