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2008年12月22日(月) 23時16分

<ネット薬販売>楽天が規制反対署名活動…中止を要請毎日新聞

 薬害被害者や消費者の全国20団体は22日、インターネットショッピング最大手「楽天」が一般用医薬品(市販薬)のネット販売規制に関して、事実と異なる説明で反対署名を集めているとして、中止を申し入れた。ネットで鎮静剤を大量購入した男性が自殺を図ったケースが17日に発覚したが、楽天側はその後も「対面販売でないことに起因する健康被害の実例は1件もない」と主張していた。

 厚生労働省は来年6月の改正薬事法施行に合わせ、かぜ薬などのネット販売禁止を施行規則に盛り込むことを検討しており、ネット業界が強く反発している。楽天は11月中旬からホームページなどで「消費者の権利が侵害される」と規制反対の署名を呼びかけ、10万通以上が集まったとしている。

 楽天は利用客の自殺未遂が判明した後、使用された鎮静剤のネット販売中止を発表したが、署名中止を申し入れた民間医薬品監視団体「薬害オンブズパースン会議」によると、楽天に出店している複数の薬局が取り扱っているのが確認されたという。【清水健二】

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