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2008年12月22日(月) 23時10分

浜松のブラジル総領事館新設、雇用悪化で3か月前倒しへ読売新聞

 浜松市への新設が決まっているブラジル総領事館が当初の予定より3か月早く、2009年3月の開設を目標に検討が進められていることが22日、わかった。

 ブラジル大使館によると、総領事館の開設時期はこれまで、来年6月を目標としてきた。しかし、派遣社員として働く県内在住ブラジル人の契約打ち切りが進むなど、雇用情勢が急速に悪化していることから、開設を早め、支援にあたる必要があると判断したという。

 ただ、開設場所や総領事の人事などは決まっていない。適切な場所が見つからない場合は、開設時期が遅れる可能性もある。

 ブラジル総領事館の開設は、東京、名古屋に続き国内3か所目。今年7月の北海道洞爺湖サミットで、福田首相(当時)とブラジル大統領が会談した際、ブラジル側が浜松市での開設を表明した。

 県多文化共生室によると、県内には07年12月末現在、5万2014人のブラジル人が外国人登録している。浜松市の登録者は1万9473人で、一つの市町村としては国内で最も多い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000064-yom-soci