2008年12月22日(月) 23時01分

「円高どこまで」追及にタジタジ？＝日銀総裁、初の市民向け講演（時事通信）

　日銀の白川方明総裁が22日、東京・日本橋の日銀本店で、就任後初めて一般市民向けに講演した。講演後の質疑応答では、来場者の男性から「円高で多くの人が苦しんでいる。円高をどこまで容認するのか」と厳しい追及を受け、タジタジとなる一幕も。白川総裁は「円高は短期的には景気に悪影響があり、注意して見ている」としながらも「円相場がいくらがいいかというのは、中央銀行総裁が絶対に言ってはいけないこと。お答えは差し控えたい」と言うのが精いっぱいだった。
　講演は、事前に応募した学生や社会人ら約250人を前に、白川総裁が金融政策の重要性や中央銀行の資金決済の仕組みを解説するというもの。しかし、今年春までの大学教授時代を思い出したのか、内容は専門的な分野にまでわたり、講演時間も予定の1時間をオーバー。それでも白川総裁は「わたしは何時まででもお話ししたい」とご満悦だった。　

【関連ニュース】
・ 〔マーケット情報〕株と為替の最新市況
・ 「円高どこまで」追及にタジタジ?=日銀総裁、初の市民向け講演
・ 円続落、一時90円台=1週間ぶり安値
・ 円相場、89円84〜86銭=22日午後5時現在
・ 135円高の8723円78銭=22日の平均株価

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000184-jij-bus_all