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2008年12月22日(月) 22時05分

63キロに戻し再出発 女子レスリングの西牧未央産経新聞

 ロンドン五輪のため、と主戦場を67キロ級から本来の63キロ級に戻した西牧。準決勝・決勝とも相手に得点を許さない圧倒的な強さで、階級違いの3連覇を達成。「最後まで止まらずに攻めれてよかった」と満足げにうなずいた。

 63キロ級には「手に届かないほど高い人」だった五輪2連覇の伊調馨がいる。ここ数年は同じ階級を避けていたが、伊調の代役で出場した10月の世界女子レスリングを制し、「自分は強くなった」。存在は、世界一を争うライバルに変わった。

 そんな伊調が欠場すれば、国内では敵なし。準決勝は開始33秒でフォール勝ちし、決勝でも得意のタックルで攻め続けて圧勝したが、「組み手でプレッシャーをかけられなかった」と反省点も。“鬼”のいぬ間に貴重な経験を積んでいる。

 来年の目標は「自分が世界選手権の代表になって、もう一度金メダルを取る」。そう言い切る姿が頼もしい。代表の座を懸け、女王・伊調への挑戦が始まった。(青山綾里)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000615-san-spo