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2008年12月22日(月) 00時39分

露極東でNHKカメラマン一時拘束 デモ取材で中国新聞

 【モスクワ21日共同】ロシア極東のウラジオストクで二十一日、日本などからの自動車の輸入関税引き上げに抗議するデモがあり、取材中のNHKのロシア人カメラマンを含む報道関係者らがデモ参加者とともに治安当局に一時拘束され、けが人が出た。NHKによると、カメラマンも腕に軽い打撲傷。

 治安当局者によると、拘束者のうち報道関係者は十二人で、数時間以内に全員が解放された。当局はカメラを一時取り上げたといい、政府方針への抗議を力で抑えつけ、報道も妨害しようとする強権姿勢があらためて浮き彫りとなった。

 目撃者によると、デモには数百人が参加。治安部隊側は当局の許可を得ていないとして解散を要求。デモ隊が応じなかったため、治安部隊は報道関係者を拘束した上で、警棒でデモ参加者を打って強制排除、警察車両に連行した。拘束者は全体で約二百人との情報もある。

 経済危機を受け、プーチン首相は今月、国内の自動車産業保護のため、製造五年以内の乗用車などへの輸入関税を平均25%から30%に引き上げる政令に署名。これに対し、日本の中古車が広く使われている極東では輸入業者も含めて不満が強まり、抗議デモが相次いでいた。

 ロシアでは、昨年四月にはモスクワで野党勢力のデモを取材中の毎日新聞記者が警官に棒で殴られて負傷する事件も起きている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812210212.html