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2008年12月22日(月) 20時50分

景気「停滞感」→「悪化」へ…日銀ようやく判断読売新聞

 日本銀行は22日、景気や物価の現状判断や先行きを示した12月の金融経済月報を発表し、景気の現状について、前月の「停滞色が強まっている」から「悪化している」に下方修正した。

 「悪化」という表現を使ったのは2002年5月以来、6年7か月ぶりで、先行きについても「当面、厳しさを増す可能性が高い」との認識を示した。

 景気の判断材料のうち、生産は、前月の「減少が続く」から「大幅に減少」に引き下げた。個人消費も「弱まっている」に下方修正した。また、企業の資金繰りなど金融環境については、「厳しい方向に急速に変化している」との見解を示した。

 物価は、企業物価が「大幅に下落している」としたほか、消費者物価指数も伸びが鈍化したと指摘した。

 日銀は景気の急速な悪化を受け、19日の金融政策決定会合で政策金利の利下げや長期国債買い切りの増額などを決定している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000054-yom-bus_all