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2008年12月22日(月) 20時41分

「子供連れて帰る金ほしかった」派遣解雇のブラジル女2人が強盗産経新聞

 顔なじみの酒店で女性店主に暴行を加え売上金などを奪ったとして、群馬県警大泉署は22日、強盗致傷の現行犯で、ともにブラジル国籍の栃木県小山市駅東通り、派遣社員、デ・ソウザ・イボネ・ジュンコ・キヨタ(40)と義妹で大泉町寄木戸、無職、ヴァレリア・カンポス・シルバ・キヨタ(33)の両容疑者を逮捕した。

 調べでは、2人は同町内の酒店経営の女性(58)が自宅から出てくるのを待ち伏せし、殴るけるの暴行を加え、軽傷を負わせたうえ、現金760万円が入った手提げバッグを奪い、逃走した。悲鳴を聞いた女性の夫(63)が駆けつけ、女性とともに2人を取り押さえた。

 ジュンコ容疑者は25日付で埼玉県内の派遣先から解雇されることが決まり、シルバ容疑者も、1週間前に勤務先を解雇されたといい、「子供を連れてブラジルに帰る金が欲しかった」などと供述しているという。

 2人は店の常連客で、女性と顔見知り。女性は商品の支払いなどで銀行に向かう途中だったといい、同署では計画的犯行の可能性もあるとみて調べている。

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