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2008年12月22日(月) 20時40分

予算案 「麻生カラー」は生活・地方・外交で産経新聞

 麻生太郎首相は22日、平成21年度予算案で、財務省原案に示されなかった約3300億円の重点課題推進枠について、社会保障や地域活性化に重点を置いた配分を行い、景気対策を重視していることを改めて印象づけた。さらに、外相の経験を踏まえ、外交基盤強化の一環として開発途上国への政府開発援助(ODA)予算にも力を入れ、「麻生カラー」を打ち出すことに腐心した。

 首相は22日、首相官邸で記者団に対し、重点枠について「医師不足、非正規雇用、食料自給率など『生活防衛』と『地方の底力』の2点を基本に配分した」と強調した。重点枠で最も多かった社会保障費(775億円)には、喫緊の課題となった非正規労働者の就労支援対策や、救急医療で問題となっている医師不足対策などに配分した。

 ODA予算は無償資金協力に55億円、国際協力機構(JICA)の技術協力に40億円の計95億円を追加した。ただ、それでも20年度当初予算に比べ減少幅はマイナス4%になる見通しで、5年間で毎年2〜4%削減することを決めた「骨太の方針2006」の範囲内で決着した格好だ。

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