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2008年12月22日(月) 19時58分

【高校新指導要領】各教科改定ポイント(3)保健体育、芸術…産経新聞

 ■保健体育

 生涯にわたって健やかな体を培うため発達段階に応じた指導内容の明確化。医薬品に関する内容改善。

 【体育】入学年次では「器械運動」「陸上競技」「水泳」「ダンス」の中から1以上、「球技」「武道」の中から1以上を選択。その次の年次以降では「体つくり運動」と「体育理論」を除くすべての領域から2以上を選択。

 【保健】「生涯を通じる健康」で医薬品に関する指導を充実。「現代社会と健康」で薬物乱用などに関し麻薬、覚醒剤に加え、大麻等を明記。


 ■芸術

 目標に「芸術文化の理解」を新たに規定するなど我が国の伝統と文化に関する教育を充実。知的財産権等の配慮に関する事項を新設。

 【音楽I・II・III】我が国の伝統的な歌唱及び和楽器の指導を重視(I・II)。我が国や郷土の伝統音楽に関する鑑賞指導の充実。

 【美術I・II・III】我が国の美術文化に関する鑑賞指導を充実。指導の観点として宗教を明示(II)。

 【工芸I・II・III】我が国の工芸の伝統と文化に関する鑑賞指導の充実。

 【書道I・II・III】「漢字仮名交じりの書」「漢字の書」及び「仮名の書」の3分野全てを学習。篆(てん)刻や刻字等の立体に対する視点を重視(I)。

 

 ■家庭

 「生活技術」の内容を改編し「生活デザイン」を新設。

 【家庭基礎】家庭・家族、福祉、衣食住、消費生活にかかわる基礎的・基本的な知識と技術習得。

 【家庭総合】生涯を見通した生活を営むために必要な知識と技術を総合的に習得。例えば生活設計の立案を通して考える。

 【生活デザイン】実験・実習等の体験を特に重視し衣食住の生活文化に関心をもたせる。生涯を通して健康と環境に配慮。食文化を継承し食生活を創造的に実践する学習を重視。


 ■情報

 「情報A・B・C」の内容を再構成し「社会と情報」「情報の科学」の2科目構成に。内容に情報モラルを項目立てし情報モラルを身に付けさせる学習活動を重視。

 【社会と情報】情報の収集、分析、表現や効果的なコミュニケーションを行うために情報機器や情報通信ネットワークを適切に活用する学習活動を重視。情報の特徴、情報化が社会に及ぼす影響の理解及び情報モラルを身に付ける学習活動を重視。

 【情報の科学】問題解決を行うために情報と情報技術を効果的に活用する学習活動やそのために必要となる科学的な考え方を身に付ける学習活動を重視。情報社会を支える情報技術の役割や影響の理解及び情報モラルを身に付ける学習活動を重視。

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