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2008年12月21日(日) 19時16分

<オバマ次期政権>閣僚人事終了 多様性を反映、対日重視も毎日新聞

 【ワシントン及川正也】来月20日発足するオバマ次期米政権の閣僚人事が終了、閣僚級と合わせて主要20ポストの人選が決まった。多くの政敵を取り込み、過半数の11ポストを女性や人種的少数派が占めるなど「史上最も多様性のある政権」(政権移行チーム)となった。「統合」「変革」を掲げるオバマ氏の意向を反映した。

 オバマ氏は19日に全15閣僚の人選を終了。通商代表など閣僚級5ポストも決定した。首席補佐官を除き上院の承認が必要だ。

 民主党予備選のライバルだったヒラリー・クリントン、リチャードソン、ビルサックの3氏を抜てき。元ライバルはバイデン次期副大統領を含めると4人となる。ゲーツ国防長官留任など共和党側からも2人を取り込んだ。南北戦争時のリンカーン戦時内閣に並ぶ「チーム・オブ・ライバルズ」の陣容を組み「融和」の象徴とする狙いだ。

 人種的にも多彩だ。黒人4人、中南米系3人、アジア系2人で非白人は9人とほぼ半数を占め、過去最多だったクリントン政権発足時の7人を上回った。黒人のオバマ氏を含めると10人。女性は5人で非白人3人、白人はクリントン次期国務長官、ナポリターノ次期国土安全保障長官の2人。主流の白人男性は9人にとどまった。

 宗教も主流のキリスト教プロテスタントに属さないのはバイデン氏を含め9人。ほとんどがカトリックだが、エマニュエル次期首席補佐官とオーザッグ次期行政管理予算局長はユダヤ教徒だ。

 ハーバードなど北東部の名門8大学「アイビーリーグ」出身者はオバマ氏を含め8人。他にもタフツ大やスタンフォード大などほとんどが難関校出身で「インテリ政権」の色合いもにじむ。上下両院議員や知事など議会や行政トップ経験者は次期正副大統領含め12人で実務重視の「即戦力政権」ともいえる。

 「日本にも一定のメッセージを送っている」(日米外交筋)との見方もある。真珠湾攻撃67周年に合わせて日系のシンセキ次期退役軍人長官の起用を発表。ガイトナー次期財務長官は日本語を学んだ日本通。情報機関トップの国家情報長官には知日派のブレア元太平洋軍司令官が有力視されており、経済、安保で日本の比重が増すとの期待もある。

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