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2008年12月21日(日) 18時59分

雇用確保訴え外国人がデモ=「非正規切り」急増で−浜松時事通信

 製造業の非正規従業員削減が急増する中、失業した外国人労働者らが21日、浜松市中心部で、企業や政府、地方自治体に雇用維持や住宅確保などを訴えるデモを行った。主催者によると、静岡、愛知、岐阜、三重の4県から約250人が参加した。
 浜松市には自動車関連工場などが集中し、外国人非正規従業員も多い。デモには現在は職があるが、将来に不安を抱く外国人も参加。「企業は雇用を守れ」「企業は社宅から追い出すな」などと書いたプラカードを掲げ、「政府は解雇をやめさせよ」「生活支援せよ」と声を上げ、約1時間にわたり行進した。
 岐阜県垂井町から来た日系ブラジル人男性(45)は「派遣やパートも社員と同じように頑張っているのに、簡単に切られるのは人間じゃないと言われているのと同じ」と語った。3カ月前に自動車部品工場の職を失い、JR浜松駅前で野宿する日系ブラジル人男性(43)は「とにかく仕事が欲しい」と訴えた。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081221-00000051-jij-soci