福山市の盈進中の2年生108人が20日、原爆資料館(広島市中区)を訪れ、在日本朝鮮人被爆者連絡協議会の李実根(リシルグン)会長の被爆体験を聞いた。
入市被爆した李会長は、市内の川が遺体でいっぱいだった様子などを説明。「もし皆さんが63年前にタイムスリップしたらほとんど犠牲になる」と語り掛け、核兵器廃絶のための署名活動などに協力を呼び掛けた。
生徒たちは資料館の展示も見学し、原爆の子の像に折り鶴をささげた。八田琢也君(14)は「原爆が二度と使われない平和な未来になるように、できることを考えたい」と話していた。
【写真説明】李会長(手前)の被爆体験を聞く生徒たち