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2008年12月21日(日) 16時57分

ロッキード事件、コーチャン氏死去=田中元首相捜査で核心証言時事通信

 【ワシントン21日時事】戦後最大の疑獄事件となったロッキード事件で、日本への航空機売り込み工作の実態など事件の核心を証言した元ロッキード社副会長のアーチボルド・カール・コーチャン氏が14日に米カリフォルニア州レッドウッドの病院で死去していたことが21日、分かった。94歳だった。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)が報じた。
 コーチャン氏は1967年にロ社社長に就任。旅客機トライスターの開発、販売を指揮した。76年に上院で日本への航空機売り込み工作を証言。東京地検特捜部は検事を派米したが、コーチャン氏は事情聴取を拒否した。このため日本の検察庁は不起訴を約束し、最高裁がコーチャン氏の不起訴を容認する異例の措置を取った。
 東京地裁の依頼を受け米連邦地裁が行った嘱託尋問では、故田中角栄元首相への贈賄工作を証言した嘱託尋問調書が日本側に渡され、捜査に大きな影響を与えた。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081221-00000033-jij-soci