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2008年12月21日(日) 21時39分

未婚男女4割「婚活」経験 効果は“女高男低”産経新聞

 昨年1年間に結婚相手を探すための活動「婚活(結婚活動)」をしたことがあるという未婚者が、20〜40歳代の男女で約4割にのぼることが21日、東京大学のアンケートで分かった。晩婚化が進む“結婚難時代”に幅広い層が真剣に出会いを探していることを示すデータで、婚活は男性よりも女性に成果が出やすいとの実態も浮き彫りになった。

 平成17年の国勢調査によると、30歳代前半で男性の47%、女性の32%が未婚という。国立社会保障・人口問題研究所の調査では未婚者の9割は結婚したいと考えており、若者の晩婚化は深刻な問題になっている。

 調査は、東大社会科学研究所が平成20年1〜3月、21〜41歳の男女3965人を対象に実施した。その結果、19年の1年間で、結婚相手を見つけるために何らかの「婚活」をしたという未婚者は男性で39%、女性で36%にのぼった。

 婚活の方法(複数回答)は、「友人や知人に紹介を依頼」が男性55%、女性59%で最も多かった。次いで「合コン」との回答が男性45%、女性44%と続いた。

 同研究所は、知人の紹介や合コンという婚活を「ネットワーキング型」と名付けた。「親、兄弟の紹介」や「お見合いパーティー」といった婚活を「フォーマル紹介型」と呼んでいる。

 「ネットワーキング型」は、男女とも30歳を超えると体験率が減少する。特に、女性は26〜30歳代が34%なのに対し、31〜41歳代では22%にまで減少した。

 一方、「フォーマル紹介型」については、31〜41歳代の男性の体験率が、26〜30歳代の4%から、13%にまで3倍増。収入600万円以上の男性でも体験率が高くなる傾向がみられる。

 婚活の効果をみると、1年間で交際相手ができたという割合は、婚活した女性(21・2%)は、しなかった女性(13・1%)よりもほぼ倍となった。男性では大きな差はなかった。

 東大社会科学研究所の大島真夫・特任研究員は「婚活は年齢を重ねるほど、家族や業者に頼らざるを得ないことが明確になった。特に、男性にその傾向は強いが、女性ほどの効果が得られないという厳しい実態も浮かんだ」と分析する。

 「婚活」とは、未婚の男女が、結婚することを目的に、積極的に出会いを探して活動することで、中央大文学部の山田昌弘教授とフリーライターの白河桃子さんの共著から広まった。

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