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2008年12月21日(日) 20時04分

出土木札に「大岡越前守」 南町奉行所跡から産経新聞

 江戸南町奉行所があった東京都千代田区の有楽町2丁目遺跡で、大岡裁きで知られる「大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ)」と書かれた木札が出土していたことが、区教育委員会などの調査で分かった。

 大岡越前守は、奉行の大岡忠相(おおおか・ただすけ)(1677〜1751年)を指しており、出土品で大岡の名が確認されるのは初めてという。木札は当時の書記官が仕事をする地下の部屋に残っていた。伊勢神宮の神主が大岡の側近3人のために書いたらしい。詳しい用途は不明。

 区教委は平成17年に奉行所跡を発掘。木札は縦26センチ、横5センチ。上段は「大岡越前守様御屋敷ニ而(テ)」で始まり、左に「市川儀平太様」「山本左右太様」「小林勘蔵様」と3人の側近の名があった。下段は「檜垣(ひがき)六神主」など伊勢神宮の神主3人の名を連ねていた。

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