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2008年12月21日(日) 00時00分

浜田最古の城下町絵図発見中国新聞

 江戸時代初めの浜田城下を描いた最古の絵図と初代藩主古田家に関する古文書計18点が、家老の子孫の元大学教授八木保さん(75)宅=京都市=などにあることが確認された。古田氏は2代で断絶したため資料が乏しく、「藩史空白期」とされるだけに、調査した浜田市教委は「築城と古田氏統治時代を知る上で極めて貴重」としている。

 絵図は縦82センチ、横79センチ。城下町完成の1623年から1646年の間に作製されたとみられる藩の公式絵図で、これまでに確認されている1686年ごろの絵図より数十年さかのぼる。

 城山の地形や河口の船が詳細に描かれ、文献でしか知られていなかった大通り改修前の町割りが確認された。また、古文書の中には藩主の後継をめぐる「古田騒動」(1646年)で処刑される古田左京と家臣が結束を誓った起請文(きしょうもん)もある。

【写真説明】16世紀前半に作成された浜田最古の城下町絵図(浜田市教委提供)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812210008.html