記事登録
2008年12月20日(土) 17時00分

山本譲二、北島オヤジと出会わせてくれた場所夕刊フジ

 自分は24歳の時に、新宿コマ劇場に出演していた北島のオヤジに初めて会いに行きました。楽屋口で待つこと10日間。「どっから来た?」と声をかけてもらい、「山口県です」と。「何かスポーツはやってたのか?」「野球やってました。甲子園に出たことがあります」って。

 以来32年間、お世話になりました。新宿コマ劇場が無かったら、オヤジとの出会いも今の自分もなかった。

 「いつかオレも」と思っていた矢先に「みちのくひとり旅」が大ヒット。同じタイトルの芝居を北島が書いてくれて、初めて座長をさせてもらいました。初日、幕が開く前の朝の5時までオヤジに練習させられ、赤いオシッコが出ましたね。とにかく恥ずかしくない芝居を見せたいという親心ですよ。

 もっと前は、オヤジの芝居の中で一言だけセリフをもらい、歌謡ショーにも出させてもらいました。オヤジがラストの曲を歌い終わったら、「お前のイントロが掛かるから」と前日に教わったのに、初日にマイクを持たず、「みなさんすいません。忘れました」って涙声になってました。

 楽屋にいたオヤジは、ああいう気性ですから、口でぐたぐた言うよりも、パンチが一発ドタマにきましたね。それから二度とマイクを忘れません。思い出がたくさん詰まった新宿コマ劇場、本当にお疲れ様でした。


【関連記事】
「演歌の殿堂」閉幕秒読み 新宿コマ劇場 老朽化と不採算…再開発へ膨らむ期待
コマ・スタジアムを買収へ 東宝、友好的TOBで
映画の街だ!大手が集結 東京・新宿三丁目
愛華が愛いじめる?モー娘。×宝塚舞台初日
紫吹淳、本音ポロリ… 結婚は「上級生順に」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000020-ykf-ent