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2008年12月20日(土) 00時20分

<訃報>Wゲート情報源、フェルト氏死去…元FBI副長官毎日新聞

 ニクソン元米大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件で、追跡報道した米ワシントン・ポスト紙の情報源となった元連邦捜査局(FBI)副長官のマーク・フェルト氏が18日、カリフォルニア州のホスピスで死去した。95歳だった。米メディアが19日報じた。うっ血性の心不全だったという。

 民主党全国委員会本部侵入事件に端を発した72年のウォーターゲート事件では、同紙のボブ・ウッドワード、カール・バーンスタイン両記者が調査報道でニクソン氏側近の関与を暴露。ニクソン氏による捜査妨害の実態や、事件に関する指示がホワイトハウスの録音テープなどで判明し、同氏は74年8月に大統領を辞任した。

 一連の報道の情報源は「ディープスロート」と呼ばれ、極秘にされてきたが、05年5月にフェルト氏自身が情報源と認めた。事件当時FBI副長官の要職にあり、大統領の犯罪を暴いたヒーローとする意見の一方、極秘情報を漏らしたことへの批判も出た。【ワシントン及川正也】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000001-mai-int