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2008年12月20日(土) 15時43分

21年度予算財務省原案 大戸川ダム保全 3億5000万円産経新聞

 ■知事ら反対 大幅に減額

 平成21年度予算の財務省原案で滋賀、京都、大阪、三重の4府県知事が建設中止を求めている大戸川ダム(大津市)について、7億円の国土交通省の概算要求に対し、3億5000万円の予算が計上された。工事維持に最低限必要な規模で、これに地元負担などの1億5000万円が加わる。

 大戸川ダムの予算で認められたのは、建設現場の保全費とそれに伴う人件費など。周辺の県道整備費とダム建設を前提とする地質調査費は、見送られた。

 減額の理由について財務省は「概算要求時から状況が変わった。国交省と4知事の間で十分な協議ができていない。建設是非の判断に少し時間が必要だ」としている。

 大戸川ダムをめぐっては国交省の諮問機関、淀川水系流域委員会が10月に「効果が限定的で不適切」との最終意見書を提出。これを受け、4府県知事が11月、ダム建設の中止を求める共同意見を発表した。

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