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2008年12月20日(土) 15時16分

福岡市で不審火11件、路上にいた17歳少年逮捕読売新聞

 福岡市城南区から南区にまたがる約2キロの範囲内で20日未明、1時間20分の間にオートバイや家庭ごみなどを焼く11件の連続不審火が発生した。

 福岡県警南署は、現場近くにいた南区の無職少年(17)を現住建造物等放火未遂、住居侵入容疑で緊急逮捕。南区では今月、ほかにも計9件の不審火が起きており、関連についても捜査を進める。

 発表によると、不審火は午前0時50分頃から同2時10分頃にかけ、城南区南片江3から南区桧原4の範囲にある住宅街で起きた。

 南片江3では住宅前に置かれたごみ袋が次々と燃え、さらに、600メートル離れた城南区東油山4のマンション駐輪場ではオートバイ1台が焼けた。桧原5では、横断歩道用の小旗やマンションのごみ置き場のごみなどが相次いで燃えた。いずれも市消防局などが消し止め、けが人はなかった。

 連続放火事件とみて巡回していた捜査員が午前2時過ぎ、桧原4の路上を歩いていた少年を発見。職務質問に対し、少年は不審火と無関係を装っていたが、同署で任意聴取したところ複数の犯行を認めた。

 少年は午前2時頃、捜査員に見つかった現場近くの左官男性(67)宅の敷地に侵入。倉庫にあった木材に火を付け、隣接する男性宅を燃やそうとした疑いで、午前7時に逮捕された。火は付近住民が気付いて消し止めた。少年は犯行に使ったとみられるライターを持っており、「火を付けたかった」などと供述しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000038-yom-soci